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投稿者 : ゲスト 投稿日時: 2012-12-19 (15200 ヒット)

2012年12月18日

 先週、渋川市の金井東裏遺跡で古墳時代の甲(よろい)を着装した人骨が出土したニュースが大きくクローズアップされました。報道では「世紀の大発見」とも書かれ、公開日の12日には全国から2600人を超える見学者が現場を訪れたということです。
 けれども人骨は、14日には現場から搬出されました。これは、出土品を保存、研究する為でもありますが、この発掘現場が道路建設予定地であり、現場での保存が不可能であるからでもあります。

 予定されている道路建設とは、上信自動車道のことです。群馬県のホームページでは上信自動車道について、「渋川市(関越自動車道渋川伊香保インターチェンジ)を起点とし、長野県東御市(上信越自動車道東部湯の丸インターチェンジ)まで、総延長約80キロメートルの本県広域的ネットワークを形成するための重要路線」と謳っており、約45万人の観光客増が見込まれるとされ、ルート上には八ッ場ダム予定地があることから、現地では八ッ場ダムへの観光道路だという説明もあったようです。
http://www.pref.gunma.jp/07/j07500005.html
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000057709.pdf

 今回、古墳時代の人骨が出土した遺跡があるのは、上信自動車道の金井バイパス区間です。金井バイパスは約1キロメートル、幅10.5メートル。朝夕の通勤時に混雑する金井交差点を迂回するため、移動時間が短縮できるとされています。

 上信自動車道は、吾妻川に沿って渋川市から最上流の嬬恋村へさかのぼるルートを通ることになっています。現在、この区間には国道と県道が通っています。吾妻川の左岸の国道は日向道(ひなたみち)、右岸の県道は日陰道(ひかげみち)と呼ばれてきました。朝夕、信号で車が混雑する時もありますが、人口減少、観光客の減少により渋滞は以前よりかなり減っており、将来的にはほとんど解消されるとみられます。

 渋川市の上流側で現在開通しているのは、八ッ場ダム予定地の八ッ場バイパス10.8キロメートル区間のみです。八ッ場バイパスは吾妻川に沿って走る現在の国道が八ッ場ダムで水没する予定であるため、ダムの補償事業として国とダム事業の関係都県の負担金で工事が行われてきました。
 八ッ場ダム予定地は地質がもろく、上信自動車道の八ッ場バイパスの工事では、2008年12月にトンネルの落盤事故で作業員が死亡し、2010年の暫定開通後も落石事故が二件発生しています。山側の法面に地すべり対策を施した場所や、対策のために道路が迂回している場所もあります。

      落石箇所(川原畑地区)
     

     赤茶けた酸性土壌の国道法面に並ぶアンカーボルト。(川原畑地区)
     

     地すべり対策と地すべり計(林地区)
     

 八ッ場バイパスは現在、連続雨量120ミリメートルに達すると閉鎖されることになっています。八ッ場バイパスは現在は国の管理下にありますが、完成後は群馬県が管理することになります。脆弱なライフラインは今後、時間が経過するにつれて維持管理費が嵩むことが予想されることから、群馬県議会では県の管理になる前に、安全性を十分に確認してほしいとの意見も出ています。   

 上信自動車道ではこのほか、下流側から渋川西バイパス、金井バイパス、川島バイパス、祖母島(うばしま)~箱島バイパス、吾妻西バイパス区間が事業化されています。このうち、渋川西バイパスは国交省が、金井バイパスから上流の区間は群馬県が事業主体となっています。
 事業に関わっている国土交通省高崎河川国道事務所と群馬県渋川土木事務所、中之条土木事務所に事業の進捗状況について問い合わせたところ、上信自動車道の全線開通については、今のところ未定とのことです。
 それぞれの区間についての進捗状況は以下の通りです。

○渋川西バイパス・・・約5キロメートル区間。現道拡幅区間は平成22年度より工事着手。新設区間は設計中。
 http://www.ktr.mlit.go.jp/takasaki/shibukawa-nishi-bypass.html

○金井バイパス・・・約1キロメートル。用地買収率は総面積の56%。平成27年度完成予定。今年始まった発掘調査による遅延の予定はない。 
 http://p.tl/423z

○川島バイパス・・・約2.2キロメートル。用地買収は金井バイパスよりは遅れており工事未着手だが、平成28年度までに全線開通予定。
 http://p.tl/Azgo

○祖母島~箱島バイパス・・・約4キロメートル。平成23年度工事着手。平成29年度までに全線開通予定。
 http://p.tl/oI5b

○祖母島~箱島バイパスから吾妻西バイパスの区間・・・事業化されていない。

○吾妻西バイパス・・・約7キロメートル。用地買収が一部で始まったところ。工事未着手。完成は未定。
 http://p.tl/8pJQ

○八ッ場バイパス・・・10.8キロメートル。平成22年度より暫定開通。吾妻渓谷の下流側で、JR線と交差する地点は踏切となっている。
 http://www.pref.gunma.jp/06/h5200018.html

○八ッ場バイパスより上流側・・・事業化されていない。

 上信自動車道は総延長約80キロメートルのうち、暫定開通は10.8キロメートル(八ッ場バイパス区間)、事業化区間が20キロメートル弱、残り50キロメートルは事業化されていません。
 国土交通省のデータによれば、わが国では2030年以降、既存のインフラの整備費用が嵩み、新規事業を実施するのが困難な時代がやってくるとのことです。上信自動車道は、どこまで造るのでしょうか?


投稿者 : ゲスト 投稿日時: 2012-12-13 (4372 ヒット)

2012年12月12日

 上信自動車道の建設予定地、渋川市の金井東裏遺跡が本日、一般に公開されました。
 6世紀初頭、榛名山の噴火に伴う火砕流で被災したと見られる甲(よろい)を着た武人の人骨が出土した遺跡です。

 関連記事などの情報はこちらにまとめてあります。
 http://p.tl/xE7c

 国内で初めて、古墳時代の甲を装着した人骨が出土したことが全国ニュースで流れ、一般公開は一日だけとあって、群馬県埋蔵文化財調査事業団が主催した今日の説明会には、近隣だけでなく、東京方面、関西、東北方面からも多数の見学者が詰めかけました。
 

 吾妻川の左岸を川に並行して走る”日かげ道”は、現地へ向かう車で大渋滞。現地でも数十分行列に並んで、ようやく現場に案内されるほどの混みようでした。現地説明会といっても、まだ発掘調査は半ばで、遺物の研究もこれからですから、主催者の説明はごく簡単なものでした。
 上毛新聞の報道によれば、見学者は2,600名に達したとのことで、県埋蔵文化財事業団がこれまで開催した現地見学会の中では、一日当たり最多の人数を記録したとのことです。

 下の写真の、ブルーシートに覆われている場所が金井東裏遺跡です。榛名山の方角から撮りました。
 周辺は畑が広がっており、遺跡ももとは畑地でした。上信自動車道の予定地が発掘対象となっているため、遺跡は細長い形をしています。
 遺跡の向こうに林が見えますが、その後ろにかすかに見えるのが赤城山の裾野です。林の後ろ、赤城山の手前に、吾妻川が流れています。

   

 吾妻川を少し上流に行くと、吾妻川の川原に「金島の浅間石」と呼ばれる巨岩があります。群馬県指定天然物である金島の浅間石は、以下のページの説明にあるように、江戸天明の浅間山噴火の際、泥流と共に吾妻川を流れ下ってきたものです。
 http://www.manabi.pref.gunma.jp/bunkazai/q608381.htm
 

 今度は、吾妻川の方から撮った写真です。後方の小高い山々の向こうに榛名山が聳えているのですが、遺跡からは榛名山の姿が見えません。
   

 発掘現場のほとんどはブルーシートに覆われており、甲が出土した溝の部分だけが公開されていました。溝の中には、甲を装着した人骨の他に、乳児の頭骨、別の甲や鏃もみつかりました。見学者が指さしている、写真奥の甲は武人が着たまま出土しており、手前の甲は甲だけが出土しています。

   

 これが、ニュースで取り上げられた甲です。甲の右側に丸く見えるのが、この甲を着装していた被災者の頭の部分です。

   

 今度は反対側から撮りました。手前の方には、太腿骨もありました。甲を着た人が火砕流に襲われ、地面に突っ伏して亡くなったさまが目に見えるようでした。

   
 
 これらの遺物は、このままでは空気にさらされて劣化するため、別の場所に保存され、さらに詳細に分析されるということです。

 昨日の上毛新聞の22~23面では、考古学者らがこれらの遺物から、被災状況を様々に想像したコメントが掲載されていますので、一部転載します。

○石野博信兵庫県立考古博物館長(考古学)ー「迫り来る火砕流から赤ちゃんをかばおうと、自分の胸に抱いて伏せたのではないか。人の感情は形として残らないが、現代と同じような大災害に遭遇し、生き延びようとした男性の心の動きが伝わってくるような発見だ」

○高橋克寿花園大教授(考古学)ー「このタイプの鎧は小札を重ねて小さく畳むことができ、赤ちゃんをすっぽり入れることも可能。近くにあったもう一つの鎧に赤ちゃんを入れ、脱出する途中だったのでは。この時代は、男系の世襲制が確立するころ。男性は地域の有力者で、世継ぎである息子を救いに来たのかもしれない」

○能登健群馬大講師(災害考古学)-「男性は武人階級で、近隣の集落を回って避難を呼び掛けている途中だったのではないか。当時の本県で戦乱があった形跡はなく、武人というより現代の消防士や警察官のような役割だったかもしれない。」「近くに赤ちゃんの母親やほかの住人もいる。榛名山麓の村々は、被災と復旧、再開発を繰り返してきた。地元の人にこそ、こうした災害の歴史を知ってほしい」

○右島和夫群馬県埋蔵文化財調査事業団理事ー「研究者は出土品から当時の様子を浮かび上がらせるが、鎧を身にまとった人骨の発見は当時の人に出会うことができたという感覚。この地域は『災害考古学』の研究を進める上で重要な地域と言える。」

○石坂茂県埋蔵文化財調査事業団調査部長ー「古代の人がここで被災したかたといって、単に怖い危険な場所だなどと思ってはいけない。この噴火の後も周辺では人々が暮らし続けている。災害に負けず、めげずに復興を成し遂げていった先人の姿から、防災のすべを学びとることが必要だろう」

~~~

 今日の遺跡公開では、地元の方々が大勢、ボランティアとして交通整理などにあたっており、地元ならではの話も聞かれました。

 「東裏っていうのは、字(あざ)の名だよ」
 「こんな凄いものが出てくるとはなァ。地域の宝だよ」
 「地域どころか、国の宝だんべ」
 「道路ができるのは5年後の予定だけんど、まだ何が出てくるかわかんないし、また遅れるだんべ」 
 「まだまだ、出てくるぞ」
 「こんなことなら、土地売らなきゃよかったなぁ」
 「土地売らなきゃ、発掘調査はしねえんだよ」
 「相手は国交省だからなー。売らなくっても、どうせ強制収用だよ」
 「農業やる跡つぎがいないから、売れるんだったら、今のうちに売るって人が多い。昔とは変わったな。いつ計画なくなるか、わかんないし」

 金井東裏遺跡は八ッ場ダム予定地と関東平野部を結ぶ上信自動車道の金井バイパスの予定地です。こちらに金井バイパスについての群馬県の説明があります。
  http://p.tl/423z

 約一キロ区間の道路建設が平成17年~27年の予定期間で進められているということです。現在の国道の交通量が一日1万4、214台、新道の予測交通量は1日12,900台となっていますが、群馬県の人口はすでに減少し始めていますから、交通量は予想よりさらに少なくなるでしょう。
 地元には、自民党の小渕優子氏が会長を務める上信自動車道を推進する業界の期成同盟がある一方で、道路ばかり造っても地域は衰退する一方だ、という声も聞かれます。

 先ごろ、群馬県は全国で最も観光の面で人気がないというアンケート結果がニュースになりました。群馬県固有の火山災害に関係する遺跡は、歴史遺産として、また減災を語り継ぐ上で貴重なものですが、観光資源としてもすぐれていることは、本日の遺跡公開に数千人の老若男女が訪れたことからも明らかです。一時的な雇用の創出が唯一の目的のような大型公共事業のために、本当に大切なものを失ってしまってよいのかという疑問がぬぐえません。

 関連記事を転載します。

◆2012年12月13日 上毛新聞
 http://www.raijin.com/ns/3913553236436269/news.html

 -鎧着た人骨、現地説明会に2600人 渋川・金井東裏遺跡 ー

 6世紀初頭の榛名山の噴火で被災した金井東裏遺跡(渋川市金井)から古墳時代の鎧(よろい)を着た人骨が国内初出土したことを受け、県埋蔵文化財調査事業団が12日開いた現地説明会に、約2600人が詰めかけた。事業団主催の説明会としては1日当たり最多とみられ、駐車場の空きを待つ車列は最大約2キロに及んだ。実物を目にした見学者からは「想像以上にリアル」「不思議」「今後の調査が楽しみ」などの声が上がった。

 見学者が午前8時ごろから集まり始めたため、予定を30分早めて9時半から開始。事前に準備したパンフレット500枚は10時すぎになくなり、コピーして対応した。渋川金島中とその近くの公民館の2カ所に駐車場を確保したが、県道渋川東吾妻線は午前中を中心に見学者の車で混雑した。

 事業団によると、1987年の今井道上・道下遺跡(前橋市今井町)の説明会には、土、日曜の2日間で約2000人が訪れた。今回は遺物の保存を優先させ、急きょ平日に1日のみの公開としたがそれをはるかに上回る見学者数となった。担当者は「驚異的な数。開始時間の繰り上げも含めて異例ずくめだった」と驚いていた。


投稿者 : ゲスト 投稿日時: 2012-12-08 (2694 ヒット)

2012年12月7日

 八ッ場あしたの会では、11月22日に各政党本部に対して、八ッ場ダムに関する公開アンケートを送付しました。回答結果はこちらのページに掲載しています。
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1791

 今回のアンケートでは、7日現在までに8政党(民主党、自民党、日本未来の党、みんなの党、日本共産党、社民党、国民新党、日本新党)から回答をいただきました。選挙戦の慌ただしい中、回答を寄せて下さったすべての政党に感謝します。
 八ッ場ダム予定地を抱える群馬県から三名が立候補している日本維新の会からは、現時点でまだ回答が送られてきていません。

 八ッ場ダム事業は2009年の総選挙後に発足した民主党政権により、本体工事が凍結されましたが、2011年12月、政府が本体工事の再開を決定しました。しかし民主党政権は、八ッ場ダムの本体工事は八ッ場ダム計画の上位計画である利根川水系河川整備計画が未策定な状況では予算執行できないとしてきたため、本体工事は今も着工されていません。

 この間、八ッ場ダム事業については、ダム予定地域の衰退、関連事業の行き詰まり、ダム湛水による地すべりの危険性など、数多くの問題が指摘されてきました。今回の公開アンケートにより、八ッ場ダム事業が抱える問題について、また、利根川水系河川整備計画について、各政党の考えがおおよそ判明しました。

 当会では、2005年の総選挙の時から、国政選挙のたびに各政党へ公開アンケートを実施してきました。これらの回答結果は、今回の回答結果の末尾に掲載したリンク先でご覧いただくことができます。

【八ッ場ダム事業への各党の基本姿勢】
 この間、八ッ場ダム賛成、反対の立場で姿勢が変わらなかったのは、賛成の自民党と反対の日本共産党、社民党です。
 今回のアンケートでも、自民党は「八ッ場ダムは治水・利水面で利根川流域住民に役立つ施設である」「本体工事に早急に着手するべき。」と答えました。
 「本体工事に早急に着手するべき」と回答したのは、自民党のみで、「本体工事を中止するべき」と答えたのは、日本共産党、社民党、新党日本、そして11月27日に発足した日本未来の党でした。
 八ッ場ダムの本体工事の着工に反対するこの四政党は、八ッ場ダム事業における関連事業の行き詰まり、ダム湛水の危険性を指摘し、ダム事業を中止して、ダム事業とは切り離した生活再建策、地域振興策が必要とする立場であることを明確にしました。

 自民党とこれら四党の中間に位置するのが民主党、みんなの党、国民新党です。民主党は「「利水、治水の面で八ッ場ダムは役に立つという意見と、効果が乏しく必要性がないという意見が党内にある。後者の意見が多数である。」と、昨年12月の民主党の状況をそのまま記述しています。
 みんなの党は、「八ッ場ダム計画の上位計画である利根川水系の河川整備計画に八ッ場ダム事業を位置づけられていない現状では、本体工事着工の是非は判断できない。」とし、国民新党も態度を保留しています。
 みんなの党は、2010年には「本体工事を継続すべき」と回答しており、今回の回答は同党の変化を示しています。2010年の参院選でみんなの党から立候補した上野宏史氏は、八ッ場ダムの関連事業を受注している群馬県の土建業者を支持基盤としていることが知られています。当選後、上野氏は一貫して八ッ場ダム推進の立場で活動してきましたが、今年になって、みんなの党から日本維新の会へ移籍し、今回の総選挙では、群馬一区と共に北関東比例ブロックの名簿登載一位として重複立候補しています。

【八ッ場ダム事業の工期延長の可能性について】
 八ッ場ダム事業は関連事業が肥大化し、道路、鉄道の付け替え、住民の移転代替地の整備等の完了のメドが立っていません。計画変更(工期延長、事業費増額)の可能性について、自民党のみは「八ッ場ダムは現在の計画どおり2015年度に完成させるべきである。」と答えています。国土交通省は本体工事着工からダム完成まで約7年を要するとしており、この試算に基づけば八ッ場ダムの完成は2020年度以降となります。関連事業の肥大化と事業の遅延は、自民党政権下でつくられた机上の計画がもともと孕んでいた問題です。2015年度の完成は関連事業の遅延状況を無視したものと言わざるをえません。今後、自民党が政権に復帰し、八ッ場ダム事業が継続する場合、工期の延長、事業費の増額により、八ッ場ダム事業は一層混沌とした状況になることが予想されます。

【八ッ場ダムの必要性について】
 「八ッ場ダムは治水・利水面で利根川流域住民に役立つ施設である。」と回答したのは、自民党と国民新党でした。
 民主党は、党内の大多数が八ッ場ダムの必要性はないという意見であると、党の実状を記述しています。民主党政権下で実施された国交省の八ッ場ダム検証は、河川官僚と推進派の有識者によって客観性、科学性の乏しいものとなり、「八ッ場ダム建設継続妥当」という結論を無理やり導き出しました。今回の民主党の回答は、八ッ場ダムの検証が民主党内でも評価されておらず、「八ッ場ダム継続妥当」とする検証結果に多くの同党議員が納得していなかったこと、国交省が民主党の意向を無視して八ッ場ダムを推進したことに対して、民主党が政権党として力を発揮できなかったことを示しています。
 みんなの党は「より中立性の高い専門家機関をつくり、再検証すべき。」と回答しており、この回答から、民主党政権におけるダム検証が中立性の乏しい、ダム推進にへだたったものであったという認識を示しています。

【ダム中止後の法整備について】
 八ッ場ダムに反対する政党と自民党の回答が唯一一致したのが「ダム中止後の法整備」についての質問5です。自民党、日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本は、「国会に提出された法案は不十分であるので、ダム事業中止後の法案を新たに作り、国会に提出する。」としています。
 同様の質問は、2009年の公開アンケートでも実施しているのですが、この時、自民党は、「ダムが中止になった場合でも、現在の法律で対応可能」と回答しました。八ッ場ダムをはじめとするダム事業を推進してきた自民党は、これまでダム中止後の法整備には消極的でした。
 わが国では、ダム事業における地域振興、補償は法律で保障されていますが、一旦始まったダム事業の中止後、ダム予定地への手当は法律で保障されていません。長期化するダム事業により、地域本来の経済や生活が破壊されるダム予定地では、ダム事業の犠牲になりながら、ダム事業の継続を求めざるをえないという悲惨な状況が見られます。今後、自民党には、公開アンケートの回答通りに実行することが求められます。

 
【ダム予定地域の地域振興と生活再建】
 八ッ場ダム事業による地域振興と生活再建で問題ないと答えたのは自民党のみでした。八ッ場ダムに反対する四党だけでなく、民主党、みんなの党も「八ッ場ダムの生活再建関連事業は行き詰まっており、ダム事業とは切り離した真の生活再建、地域振興策を図る必要がある。」と回答しています。
 実際、八ッ場ダム予定地では、巨額な税金を投入して道路、鉄道の付け替え、水没予定地住民の移転代替地の整備などの工事が進められてきましたが、多くの住民がダム事業による地域振興に見切りをつけて転出し、地元がダムを受け入れた1985年からすでに27年経た現在、地域は衰退の一途を辿っています。当初、八ッ場ダムは2000年度に完成することになっており、1990年代にはダム事業による地域振興が実現している筈でした。自民党は地元にダム事業による地域振興を説いてきており、現在もダム湖観光による地域振興をアピールしていますが、約束は事実上反故にされています。

【ダム湛水による地すべり等の危険性について】
 八ッ場ダム予定地は地質が軟弱であることが知られていますが、自民党政権下では最低限の安全対策しか計画されませんでした。民主党政権下では国交省が新たに地すべり等の安全対策を提示しており、自民党はこれらの安全対策を実施すれば問題ないと回答しています。
 民主党は、「本体工事の是非はともかくとしても、地質調査についても説明責任がある。不断の調査を進めて、きちんと検証すべき。」と回答しており、昨年のダム検証による安全対策で十分だという認識ではないようです。
 八ッ場ダム建設についての態度を保留しているみんなの党、国民新党も、「ダム湛水による危険性がないよう、改めて十分な地質調査を実施して対策を講じた後に本体工事に着工するべきである。」としており、現在の国交省の安全対策について、十分であるという意見ではありませんでした。
 八ッ場ダムの本体工事着工に反対する四政党は、「地すべり等のリスクを回避するためには、新たに膨大な予算を必要とし、またダム湖予定地周辺住民にも多大な犠牲を強いる可能性があるので、ダム本体工事に着工するべきではない。」と回答しており、本体工事の着工に反対する理由の一つが、危険性の問題であることを明らかにしています。

【利根川水系河川整備計画の策定】
 この質問でも、現在の国交省の整備計画の策定のあり方について、問題ないとしているのは自民党のみでした。民主党、日本未来の党、みんなの党、日本共産党、社民党、新党日本の6政党は、「本川のみの整備計画を進めるのではなく、水系全体の整備計画を策定するべきである。」、「有識者会議やパブリックコメントの反対意見を尊重すべきである。」と回答しています。
 国交省は利根川本川のみの整備計画策定を進めようとしており、有識者会議やパブリックコメントの反対意見を整備計画に反映する考えがありません。八ッ場ダム計画を利根川水系河川整備計画に組み込むためには、科学的な根拠に基づいた反対意見を取り入れるわけにはいかず、強引な手法をとっているのですが、国交省のやり方については、6政党が批判的な意見であることがわかりました。

~~~
 今回の公開アンケートでは、回答した8政党のうち、自民党のみが八ッ場ダム推進の姿勢を鮮明にしました。しかし、自民党は総選挙で政権復帰するといわれ、また公開アンケートで回答を送ってきていない公明党、日本維新の会は、総選挙後、自民党との連立に前向きです。
 今回の回答を見る限り、自民党はこれまでの経緯から、ダム事業を今さら止められず、危険性、工期の延長、事業費の増額など様々な問題には目をつぶって、本体工事に突き進もうとしているようです。取り返しのつかない負の遺産を残さぬために、政治がまともに機能する時が来るのは、いつのことでしょうか。
 
 

 


投稿者 : ゲスト 投稿日時: 2012-12-02 (3892 ヒット)

2012年12月2日

 総選挙を控え、八ッ場あしたの会では11月22日、各政党本部に公開アンケートを送付しました。送付先は22日当時、政党要件を満たしていた14党でしたが、その後、国民の生活が第一、減税日本、みどりの風は日本未来の党に合流することとなったため、本日現在、政党要件を満たしているのは12党になりました。
 お忙しい中、ご回答を寄せて下さった政党の皆様に感謝します。

・回答-民主党、自民党、日本未来の党、みんなの党、日本共産党、社民党、国民新党、新党日本
・回答できないと連絡―公明党(理由:選挙時期に入り、対応できないため。)
・回答が遅れるが回答するよう努力する―日本維新の会、新党改革、新党大地
(回答の〆切り日以降、日本維新の会本部に回答の有無について問い合わせたところ、群馬県の選挙区から出馬した候補者に回答するよう依頼してあると、選挙事務所の連絡先を伝えられました。しかし、当該の選挙事務所に問い合わせたところ、政党の回答は本部が送るべきだ、とのことでした。)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
 八ッ場ダム事業は1952年に最初の構想が発表されてから半世紀以上が経過して数多くの問題が噴出しており、その解決が政治に求められています。
 昨年末、「八ッ場ダム建設継続」が前田武志国交大臣によって決定されましたが、民主党内の反発を受けて、官房長官裁定により本体工事費の予算計上に関しては、「利根川水系に関わる河川整備計画」の早期策定と、「ダム中止後の建設予定地を対象とした生活再建支援法案」の次期国会提出を踏まえて判断する、という条件が付されました。
 前者の「河川整備計画」については、9月から利根川・江戸川有識者会議において、利根川治水に関わる国交省データの科学的妥当性等について激論が交わされています。
 また河川整備計画は、本来は支川を含めた水系全体の計画を策定するものですが、国土交通省は利根川本川部分だけの河川整備計画を先に策定し、八ッ場ダム本体着工の条件をクリアしようとしていることも批判されています。
 一方、後者については、3月に法案が国会に提出されたものの、このほどの解散で廃案となりました。
 これらの問題について、貴党の政策をお聞かせ下さい。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 以下、1~7の質問に対して当てはまるものを○で囲んで下さい。

1. 八ッ場ダムの本体工事は今も未着工です。本体工事をどうするべきと考えますか? 

(1)八ッ場ダムの本体工事を中止するべき。
   日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本

(2)本体工事に早急に着手するべき。
   自民党

(3)八ッ場ダム計画の上位計画である利根川水系の河川整備計画に八ッ場ダム事業を位置づけられていない現状では、本体工事着工の是非は判断できない。
   みんなの党

(4)その他
   民主党(党は本体工事の予算計上に反対するが、最終判断は政府に委ねる。予算執行に当たっては、官房長官裁定を踏まえる。)
   国民新党(利根川水系全般の治水、利水の総合的な見地から判断すべき。)


2. 八ッ場ダム事業には道路やJRの付け替えなど膨大な関連事業があり、それらの工事が大幅に遅れています。そのため、当初計画ではダム完成は2000年度でしたが、計画変更を繰り返し、現計画では完成は2015年度です。しかし民主党政権下のダム検証における国交省の試算では、ダム完成は本体工事に着工してから7年を要するとされ、前田国交大臣も2月2日の衆議院予算委員会でそのように答弁しました。一方、関係都県は現計画どおり2015年度完成を強く求めています。この問題についてのご見解をお示しください。

(1)八ッ場ダムは現在の計画どおり2015年度に完成させるべきである。
   自民党

(2)八ッ場ダム事業の工期延長は必至であり、ダム計画を変更すべきである。
   みんなの党

(3)八ッ場ダム事業を継続すれば、今後も工期延長を繰り返さなければならず、いつになったらダムが完成するかわからない。ダム計画を廃止すべきである。
   日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本

(4)その他
   民主党
   国民新党(上記1の結果に基づき判断)


3. 八ッ場ダム事業の主目的は「利根川の洪水調節」と「都市用水の供給」です。これらについてのご見解をお示しください。(複数回答可)

(1)利根川の洪水調節について、八ッ場ダムの効果はきわめて限定的である。
   日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本

(2)首都圏は水余りの状況となっており、利水上の八ッ場ダムの必要性はない。
   日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本

(3)八ッ場ダムは治水・利水面で利根川流域住民に役立つ施設である。
   自民党
   国民新党(利根川の水利用は、将来にわたる首都圏及び流域全体の住民の生活に重大な影響を与えかねない問題であると認識しております。)

(4)首都圏が水余りの状況になっている現在、ダムの計画規模を縮小するべきである。

(5)利根川治水にとって八ッ場ダムの治水効果は乏しいため、利水を主目的とした計画に変更すべきである。

(6)その他
   民主党(利水、治水の面で八ッ場ダムは役に立つという意見と、効果が乏しく必要性がないという意見が党内にある。後者の意見が多数である。)
   みんなの党(より中立性の高い専門家機関をつくり、再検証すべき。)


4. 八ッ場ダム予定地域は長年のダム事業によって多大な犠牲を被ってきました。これらの地域に対して、国はどうするべきだと考えますか?

(1)八ッ場ダムの生活再建関連事業によって、地元住民の生活再建、地域振興を図る。
   自民党

(2)八ッ場ダムの生活再建関連事業は行き詰まっており、ダム事業とは切り離した真の生活再建、地域振興策を図る必要がある。
   民主党、日本未来の党、みんなの党、共産党、社民党、新党日本

(3)その他
   国民新党(地域に対する十分な補償措置を講じるべきです。)


5. わが国の河川行政では、一旦始まったダム事業は中止が想定されておらず、事業中止後の法整備がありません。このため、長年のダム事業で衰退した地域では、事業中止後も地域の再生が困難な状況がみられます。この問題についてのご見解をお示しください。

(1)3月に国会に提出されたダム事業中止後の特措法案(ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特別措置法案)を国会に再提出する。
   民主党

(2)国会に提出された法案は不十分であるので、ダム事業中止後の法案を新たに作り、国会に提出する。
   自民党、日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本

(3)ダム事業中止後の法整備に取り組む必要はない。

(4)その他
   みんなの党(未定)
   国民新党(事業中止を前提とする考え方には賛成できません。)    


6. 八ッ場ダム予定地は地質が脆弱であり、ダム湛水による地すべり等の災害誘発の危険性が懸念されています。昨年、国交省は八ッ場ダム検証において、新たな地すべり対策、代替地の安全対策を提示しましたが、これらの対策も地質の専門家らからきわめて不十分と指摘されています。この問題についてのご見解をお示しください。

(1)八ッ場ダム検証前の安全対策で問題ない。

(2)昨年のダム検証で国交省が示した安全対策を実施すれば問題ない。
   自民党

(3)ダム湛水による危険性がないよう、改めて十分な地質調査を実施して対策を講じた後に本体工事に着工するべきである。
   みんなの党、国民新党

(4)地すべり等のリスクを回避するためには、新たに膨大な予算を必要とし、またダム湖予定地周辺住民にも多大な犠牲を強いる可能性があるので、ダム本体工事に着工するべきではない。
   日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本

(5)その他
   民主党(本体工事の是非はともかくとしても、地質調査についても説明責任がある。不断の調査を進めて、きちんと検証すべき。)


7. 国交省は八ッ場ダムの本体工事に着工するため、利根川の河川整備計画を策定しようとしていますが、これは本川のみの計画であり、官房長官裁定が求めた利根川水系全体の計画ではありません。また、国交省が提示した計画案に対して、有識者会議では科学的根拠がないとの指摘が相次ぎ、パブリックコメントでも9割以上の意見が国交省案に反対であることが明らかになっています。利根川流域住民の安全に大きな影響を及ぼすこの問題についてのご見解をお示しください。(複数回答可)

(1)現在、国交省が進めているやり方で問題ない。
   自民党

(2)支川の状況は本川に影響を及ぼすので、本川のみの整備計画を進めるのではなく、水系全体の整備計画を策定するべきである。
   民主党、日本未来の党、みんなの党、日本共産党、社民党、新党日本

(3)有識者会議やパブリックコメントの反対意見を尊重すべきである。
   民主党、日本未来の党、みんなの党、日本共産党、社民党、新党日本

(4)その他
   国民新党(上記1の結果に基づき判断)


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【参考記事】
○2012年総選挙 群馬県選挙区から出馬している候補者への公開アンケート結果
 http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1792

○2010年参院選 各政党の公開アンケート回答結果
 http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=943

○2009年総選挙 各政党の公開アンケート回答結果
 http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=649

○2005年総選挙 各政党の公開アンケート回答結果
 http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=79


投稿者 : ゲスト 投稿日時: 2012-11-28 (1293 ヒット)

2012年11月28日

 八ッ場ダムをストップさせる東京の会より、都知事選候補者への公開アンケートの回答結果が届きましたので転載します。

 八ッ場ダムをストップさせる東京の会では、11月19日付けで、立候補を表明した松沢しげふみ氏、宇都宮けんじ氏、立候補が確実視されていた猪瀬直樹氏に、八ッ場ダム問題に関するアンケートを送付しました。笹川たかし氏は連絡先不明で送付できませんでした。
 松沢氏と宇都宮氏から下記の回答をいただきました。
 猪瀬氏からは「アンケートの類いには回答しない方針である」との返事がありました。八ッ場ダムという東京都の行政にとって重要な問題についても回答しないという猪瀬氏の姿勢は大いに疑問に思います。
 アンケートの依頼文・質問項目は回答の下に掲載してあります。
 東京都知事の判断は、八ッ場ダム問題に多大な影響を及ぼします。都知事選に際し、ぜひ参考にして頂ければと思います。

 2012年11月27日
                  八ッ場ダムをストップさせる東京の会

◆松沢しげふみ氏
Q1 八ッ場ダム建設中止に反対

Q2 建設中止に反対の理由は(1)水道水減確保のために必要

Q4 中止後の生活再建で必要なことは(2)地元住民を中心とした新たな地域再建計画

Q5 水需要予測の見直し:該当なし。水需要予測が過大なのかどうかも含めて検証する必要がある。


◆宇都宮けんじ氏
Q1 八ッ場ダム建設中止に賛成

Q2 建設中止に賛成の理由は(1)?(6)

Q4 中止後の生活再建で必要なことは(1)?(5)

Q5 水需要予測の見直し:(1)過大なので再検証すべき

Q6 意見:関係者の方々のご意見に耳を傾けながら、解決をはかりたい


◆猪瀬直樹氏

 回答拒否
 
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 11月19日付で送付した公開アンケートを転載します。

 昨年末、「八ッ場ダム建設再開」が前田国交大臣によって決定されましたが、その後の民主党内の強い反発を受け、官房長官裁定により、本体工事費の予算計上に関して次の2点の前提条件がつけられました。すなわち、利根川水系に関わる「河川整備計画」の早急策定と、ダム中止後の建設予定地を対象とした生活再建支援法案の次期国会提出です。後者はクリアされましたが、継続審議となったままです。前者については、9月から利根川江戸川有識者会議で、想定洪水が過大ではないか、そのために1947年のカスリーン台風の氾濫図がねつ造されているのではないか、と激論がかわされています。
 また、本来は支川まで含めた利根川水系全体の河川整備計画を策定するべきであるのに、国交省が利根川本川部分だけの河川整備計画を先に策定し、八ッ場ダム本体着工の条件をクリアしようとしていることも批判されています。
 いまだに先行き不透明なこの八ッ場ダム問題について、ご意見をお聞きしたいと存じます。

 ご多忙中大変恐縮ですが、下記の質問への回答をお書きいただき、11月26日(月)までにFAX又はメールで2枚、返送して下さるよう、お願いいたします。
 なお、ご意見はご回答の有無を含めて、当会の関連団体の八ッ場あしたの会のホームページ等で公表させていただきます。
 ご協力をよろしくお願いいたします。

Q1 あなたは八ッ場ダム建設中止についてどう考えますか?
   あなたのお気持ちに近い番号を○で囲ってください。

(1)中止に賛成(→Q2に進んで下さい)
(2)中止に反対(→Q3に進んで下さい)
(3)どちらともいえない/分からない
(4)その他(具体的に)


Q2 Q1で建設中止に賛成と回答された方にお聞きします。
   建設中止に賛成される理由を○で囲ってください。(複数回答可)

(1) 水需要が減っていく時代になったので、八ッ場ダムの水源は必要ない
(2) 八ッ場ダムは洪水を防ぐ役には立たない
(3) 脆弱な地盤にダムを建設すると災害の危険性がある
(4) 吾妻渓谷などの自然環境、縄文から近世までの埋蔵文化財を破壊する
(5) ダム予定地の地域社会を崩壊させる
(6) 税金の無駄づかい   
(7) その他(具体的に)
                               


Q3 Q1で建設中止に反対と回答された方にお聞きします。
   建設中止に反対される理由を○で囲ってください。(複数回答可)

(1) 水道水源確保のために八ッ場ダムが必要
(2) 利根川の氾濫防止のために八ッ場ダムが必要
(3) 地元住民の生活再建のために八ッ場ダム事業を中止すべきでない
(4) 景気対策のためには八ッ場ダム建設工事を続行すべき
(5) その他(具体的に)


Q4 Q1で建設中止に賛成と回答された方に地元の生活再建問題についてお聞きします。
 八ッ場ダム予定地の住民は、長年のダム問題に翻弄され、経済的にも精神的にも疲弊し、地域社会は崩壊の危機に立たされています。
 ダム中止後に地元の地域再生、生活再建を進めていく上で必要と思われることを○で囲ってください。(複数回答可)

(1) ダム中止後の生活再建・地域再生支援法の制定
(2) 地元住民を中心とした新たな地域再建計画
(3) 地域再建事業への国と6都県の費用負担
(4) 地元住民への生活再建支援金(個別補償)
(5) 地元住民への精神的補償
(6) その他(具体的に)


Q5 東京都の水需要予測の見直しについてお聞きします。
  東京都は水道水源として八ッ場ダムが必要だと、これまで主張してきました。しかし、水道水の配水量はこの20年減り続け、一日最大配水量は、1992年617万立方メートルから2011年480万立方メートルへ137万立方メートルも減っています。しかし、今年3月に水道局が出した水需要予測は、平成30年代に約600万立方メートルになるというものです。最近水需要予測を見直した他県では、いずれもそれまでの予測を下方修正していますが、東京都の場合は2003年に予測した数字と同じです。この水需要予測について、妥当と思われる考えを〇で囲ってください。

(1) 過大なので、最新データに基づき実態に即した水需要予測に再検証するべき
(2) 水道局の判断を尊重するべき
(3) わからない


Q6 以上の他に、八ッ場ダム問題に関してご意見がありましたら、お書きください。


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